【B3リーグ】チーム解散?まずいぞ八王子ビートレインズ【2023-24シーズン振り返り】

トレインズ

八王子ビートレインズの2023-24シーズンが終了しました。

目標であった8位以内プレーオフ進出は叶わず、B3でのプレーオフ制度が開始されてまだ一度もプレーオフに出れていません。

2022-23シーズンの振り返りはこちら

【B3リーグ】八王子ビートレインズ2022-23シーズン総括【プロバスケケットリーグ】
2023年4月8日、横浜エクセレンスをホーム「エスフォルタアリーナ」に迎えた2戦目が終わり、八王子ビートレインズの2022-23シーズンが終了しました。 まだB2昇格プレーオフをやっている最中ではありますが、プレーオフに出場できなかっ...

2023-24シーズンの振り返り

23-24シーズンについて自分なりに振り返ってみたいと思います。

B3リーグ、2023-24シーズン最終順位はこちら

見ていて楽しいバスケスタイル

B2から降格してきた東京アースフレンズZとのホーム戦から始まった23-24シーズン

初戦こそ黒星でしたが、そこから5連勝と勢いに乗って一時期は首位にも立ち、スタートダッシュに成功しました。

その原動力は間違いなく新加入のタレン・サリバン選手

相手の意表をつくアシストパスと3Pラインの更に外側から放つディープスリーは見ていてかなりワクワクするプレイでした。

昨シーズン3位だった横浜エクセレンスに2連勝するなど、リーグ上位も狙える状態にブースターもウキウキ

なにより、アシストが多く上江田選手や大城選手も得意のパスで相手を翻弄し、見ていて楽しいチームでした。

詰めが甘い

昨シーズンから下位チーム相手に取りこぼすことが多かったトレインズですが、その傾向は今シーズンも継続

調子の上がらなかった東京Zや岐阜などに僅差で敗れる試合があり、順位は徐々に中位となっていきます。

立川ダイスとの多摩ダービーも結局白黒付かず・・・

【トレインズ】八王子市民デーVS立川ダイス戦マッチレポート
12月8日と9日に行われた八王子ビートレインズ対立川ダイスの試合は八王子市民デーとして盛大に盛り上がりました。 今回も観戦に行ってきたので、会場の様子や試合について書いていきたいと思います。 去年の記事はこちらら 年に...

前半リードしても逆転されたり、逆に1Qから相手に離されて追いつけなかったりと、集中力が欠けているような試合も目立ちました。

サリバン負傷で万事休す

それでも、8位以内は十分狙える位置にいたトレインズですが、1月にチームの司令塔としてキーマンだったサリバン選手が負傷

プレータイムも長くなることが多く、今となってはもう少しタイムマネジメントできていればとも思いますが、接戦が多く余裕はなかったですね。

インジュアリーリストに登録され、Bリーグでも実績のあるマーティンス・イバーヌ選手をすぐに獲得したことから、プレーオフ進出へあきらめていない姿勢は伝わってきました。

ただ、サリバンとはまったくタイプが違う選手で、チーム戦術の変更を余儀なくされ対応しきれなかった印象です。

個々でのいいプレーは時々あるものの、シーズン序盤のようなアシストを中心としたプレーは激減し、黒星も増えていきました。

ライセンス申請取り下げ

B2のライセンス申請をしていましたが、交付見込みがないので取り下げました。

トレインズがB2から降格した際に発生していた多額の負債がネックだったようです。

新生ビートレインズになって、徐々に黒字経営となり、負債の返済も進んでいるとは思いますが、すぐに返せるような金額ではなく、B2ライセンスが得られるのはまだ少し先になりそうです。

新Bリーグ構想もいよいよ始まりますが、上位カテゴリーに上がれる可能性が無いチームがどういったチーム作りをして、ブースターはどう応援していくのか、影響が気になるところ

選手のモチベーションにも影響したのか、シーズン終盤は無気力と言われても仕方ないようなプレーもあり、非常に残念でした。

ヘッドコーチ、選手に対する感想

ここからは選手やHCを個々に振り返ってみたいと思います。

タイラー・ガトリンHC

トレインズでは3シーズン振りの外国人HCでした。

京都ハンナリーズのACからの抜擢でしたが、しっかりとオフに準備してきたことは通用していたと思います。

NBA Gリーグ時代の教え子であるサリバン選手を連れてきたことも評価できます。

ただ、3Pへのディフェンスや負傷者への対応などシーズン中のマネジメントはもう少しという印象でした。

コーチ陣

昨年度から引き続きの亀崎ACと新規での石橋AGMがベンチ入りしています。

監督を補助しきれなかったという点では、こちらも満足では無いでしょう。

特に亀崎ACは、長年トレインズに貢献してくれた方ですが、選手時代から付き合いのある選手との関係は難しいものがあると思います。

本気で上を目指すならここは変えないといけないでしょう。

上位チームではHCができるくらいの人をACに添えていますし、次は外で学び、またトレインズに帰ってきてくれたら一番ですね。

また、今シーズンはビデオコーディネーターも契約していますが、アナリスト業務がどれだけ影響したかは不透明

この辺はしっかり振り返って来シーズンに活かしてもらいたいですね。

キャプテン上江田選手

我らがキャプテン、ウェッティーにとっても、波乱のシーズンになりました。

シューターと言われていますが、個人的にはパスが一番魅力的な選手だと思っており、シーズン前半のサリバン選手とのパス回しはチームの起爆剤となったと思います。

サリバン選手のパスを取れない人が多い中、すぐに適応できていたのは流石の一言

ただ、一人で打開できる選手ではないので、サリバン負傷後は苦戦しているシーンが目立ちました。

この辺は去年の山口選手と重なります・・・

それでも果敢に挑戦する姿をブースターは忘れないと思います。

評価を上げた東選手

このシーズンで最も評価を上げた選手は東選手でしょう。

昨シーズンはディフェンスとハッスルプレイだけが売りの選手というイメージでしたが、今シーズンは得点能力があることも見せつけてくれました。

ノーマークだった東選手にシュートを決められると相手はパニック

3Pシュートはもちろん、バックドアやドライブなんかも見ごたえありました。

もともと、泥臭いプレイにはめっぽう強い選手だけに、得点能力が付いて来れば、相手にとってかなりの脅威になることは間違いありません。

シーズン後半は、どうも力が入らない選手が多い中、最後まで必死にプレイする姿に心を打たれたブースターは少なくなかったハズ

精神面の強さを見せたドブラス選手と高橋選手

負傷者やライセンス問題など、モチベーション維持が大変なシーズンでしたが、そんな中、常に最前線で身体を張り、必死に相手と戦い続けたドブラス選手は流石

高橋選手は2年連続の全試合出場で、中心選手としてしっかりと仕事をこなし、こちらも必死にプレイしていました。

両者はポジションこそ違いますが、まさに一流の選手と言える、お手本となるべきプレーヤーですね。

偶然にも、今シーズン記録を残した両選手には、来季も頑張ってもらいたいところ

上位を目指すなら物足りない選手層

ナイジェリア代表経験もあり、期待されていたエドギ選手は最低限の仕事はできていたと思いますが、40歳を超えたドブラス選手の控えでは物足りないです。

伴馬選手も、昨シーズンの負傷から調子が上がらないままという感じで、帰化枠の強みを活かせていなかったですね。

ガード陣はやはり強豪チーム相手ではボールを運ぶのも手一杯

6マンとしての役割を求められた大金選手もインタビューでその役割の難しさを語っていますし、うまくフィットできたかと言うと、全盛期ほどの活躍はなかったでしょう。

HCが京都から連れてきた小室選手もセンスが光るプレーはあったものの、シーズン後半から失速気味でした。

来シーズンへ向けて

最後に来シーズンへ向けてどうしていくべきか、考えてみました。

まさかのチーム解散?

トレインズのブースターは優しい人が多く、負け試合でも良いところを見つけ出して励ましてくれる人が多いです。

ですが、シーズン後半はそんなブースター達も我慢の限界だった様子

最後まで走らない選手やリバウンドに入らない選手に苦言を呈す発言も目立ちました。

勝ち負けはしょうがないと思いますが、無気力プレーや集中力を欠いている選手、負けた後もヘラヘラとしている選手を見ると、たしかに応援する気持ちも萎えてしまいますよね。

人気が低迷してくると解散の二文字も・・・

シーズン通してホーム最終戦のような気合が見られればと思うので、来シーズンは気合を入れ直してもらいたいです。

失敗を繰り返さない

今シーズンはとにかく相手に3Pを決められました

毎回、相手の3Pをスパスパ決められると見ている方もたまりません。
もちろん、選手はもっと大変でしょうが・・・

誰が見てもわかる課題ですが、結局解消されないままシーズン終了

長いシーズン戦うためには、負傷者への対応や戦術変更などもシーズン中にできないといけません。

泥臭く必死にプレーすることが大事

また、トレインズは190㎝を超える日本人も多く、チームの平均身長もリーグトップレベルの高さですが、リバウンドに苦戦しました。

特にシーズン後半は、誰もリバウンドに飛び込まないようなシーンが目立ちました。

華麗なパスやきれいなシュートはたしかに魅力的ですが、泥臭く相手とぶつかったり、粘り強く飛び込んだり、あきらめないディフェンスというのも見る人は見ています。

温存やケガ防止を考えたプレーができるほど戦力も無く、真剣勝負だからこそ面白いので、泥臭くやってもらいたいですね。

必死にやることで相手は気合負けしますし、勝てなくてもプレッシャーをかけ続けることがいつかの勝利に繋がります。

新たなメンバーを

オフシーズンでメンバーの入れ替えもあると思います。

ベテランのドブラス選手や大金選手が控えに回せるくらいのメンバーが加えられればチーム力の底上げが出来そうです。

長いシーズンでコンディションを維持するにはベンチワークはとっても大事

試合中の変化に対応できる経験豊富な選手をベンチに置いておけるのはHCとしては助かりますしね。

こういったベテラン勢と若手が上手く融合できればもっといいチームに成りそうです。

また、モチベーションの低下が目立ったシーズンでしたので、東選手やドブラス選手のように激しく戦い続ける選手を追加してもいいかも

まとめ

新監督や新加入選手が活躍したシーズン前半でしたが、後半は中心選手の負傷や相手にプレースタイルが露見してしまい苦戦したシーズンでした。

勝ち負けはしょうがないにしても必死にプレーする姿さえ見れない試合もあり、残念なコメントも多かったです。

来シーズンは昇降格が無いシーズンですが、どういったチーム構成で臨むのか、楽しみにしたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました