B3リーグも19節を終えて残り約10節
いよいよリーグ終盤戦に差し掛かり、優勝争いやプレーオフ進出争いに一段と熱が入ります。
我らが東京八王子ビートレインズも立川ダイスとの多摩ダービーを2連勝し、これでなんと5連勝
順位も14位から11位に一気に上がりました。
巻き返しを図る八王子ビートレインズ
初のプレーオフ進出を目指す八王子ビートレインズですが、終盤戦はどうでしょうか?
徐々にチームが上向きに
対戦相手にもよりますが、10月の戦績は3勝5敗で得失点の割合は0.956、11月は2勝6敗で得失点の割合は0.945と二か月連続での負け越しでした。
12月は4勝4敗で得失点割合は0.959、1月は4勝2敗と勝ち越しに成功し得失点割合も1.068と徐々に勝率を上げています。
若手の成長と新外国人のフィットで躍進
ここまでの躍進のキーマンは2人
まずPGの伊藤修人選手
開幕当初は見ていて危なっかしいシーンも多く、高橋幸大選手が抜けた穴は大きいと感じましたが、今では完全にその穴を塞いでくれています。
もともと運動量もシュートセンスもあり、開幕当初のどこか自信がなさそうにプレーする姿ももうありません。
PGの安定がチームを支える土台となっているように感じます。
もう一人、1月の大躍進の立役者となったのがチャールズ・アレン・ギル・ジュニア選手
今シーズンからチームに加入した外国籍選手で、ビックマンでありながらスピードもあり、決してサボらない勤勉なタイプですが、日本バスケへの適応がカギでした。
シーズン序盤は持ち前の運動量などでいいシーンを何度も作りましたがシュートが入らない。
本当に微妙なタッチの差なのですが、要所で決めきれずに良いの流れを切ってしまうことが多かったです。
実際、10月の平均得点は7.875点しか取れていません。
それが、11月は8.375点、12月は9.125、そして1月は平均15得点と、プレイタイムの差はあれど得点が増え、それがチームを加速させています。
もともと、デイビッド・ドブラス選手とタレン・サリバン選手という実力のある2枚看板が強みだったトレインズにもう一人キーマンが加わり、相手にしたら予想外の伏兵やられるパターンでしたね。
もちろん、この2人以外にもサリバン不在時でもパス回しができる高橋祐二選手はシーズン序盤の勝利に大きく貢献してくれましたし、高橋浩平選手は得点源になるだけでなく、相手外国人を抑えてサリバン選手の負担を軽減してくれています。
東選手はもともとのハードディフェンスに得点能力とリバウンドが加わり、大金選手はシックスマンが徐々にはまってきていますね。
そして我らがキャプテン大城選手は名実ともにエースとして大活躍です。
さらなる躍進に必要な二人のキーマン
ここからさらに順位を上げるにはさらなる起爆剤が欲しいところ。
期待したいのはここまで不発になっている高岡圭汰郎選手と土井光選手
特に土井選手はポジション柄、爆発してくれればチーム力は大きく向上しそうです。
プレイタイムが少なく、難しい状況が続きますが、腐らずに両選手とも強みを出してほしいところ
実力的に言えば、プレーオフ圏内を目指す上で二人の活躍は絶対に必要です。
B3リーグ終盤戦の見どころ
まずはシーズン前に予想した私の順位予想がこちら

順位は逆ですが1位2位は予想通り
さいたまが10位に沈んでいるのが意外ですが、それだけクリークモア選手移籍の影響が大きかったと言うことでしょう。
新潟、岩手が上位にいるのも概ね予想通りです。
さいたまとは逆に大躍進をしているのがTUBC
クレイグ選手が抜けた穴は大きいはずですが、チームとしての完成度が高いですね。
ハードワークとそれを実行できる選手が集まっていて、チームとして完成形に近い状況なのではと感じさせる強さです。
同じく東京Zも予想外に上位にいますが、5位の東京Zから14位の山口まではすべてゲーム差1という混戦です。
B3リーグ優勝争いの行方は
優勝争いは上位4チームと猛追を見せる新潟の争いになりそう。
特に横浜、香川、TUBCの上位3チームはそれぞれ直接対決を残しています。
横浜は次々節の岩手戦で勝利ができれば優勝がグッと近づきそうです。
香川は24節からTUBC、さいたま、横浜、三重とアウェイ連戦があり強豪相手に連敗すると残り試合数からしても優勝は厳しくなりそう。
TUBCも金沢、八王子、岐阜とのアウェイ連戦が終盤にありますが、プレーオフを見越して温存していると足元を掬われそうな相手だけにどう臨むのか難しい判断になりそうです。
逆に岩手は上位陣では横浜との対戦があるのみなので、上位3チームに比べると勝ち星を積み上げるチャンスがあります。
バイウィークもタイミングよく挟み、ホーム開催が多いのも強み
その他では勢いが出てきた新潟がどこまで順位を上げるのか。
五十嵐圭選手を筆頭に、実績ある選手が数多く在籍している新潟は短期決戦ではリーグ以上の実力を出してくること必至です。
4位5位はプレーオフ1回戦で対戦があり、ここの争いも優勝争いと同じくらい注目です。
プレーオフ進出は多くのチームに可能性が
プレーオフ進出条件の8位争いはまだまだ多くのチームにチャンスがある状況
現在6位の新潟までの対戦で見ると、さいたま、徳島などは3試合、しながわ、立川、岐阜が4試合、八王子、湘南は5試合となっています。
八王子は上位勢との対戦が多いだけでなく、バイウィークが2週あり、残り試合数も少ないため勝ち星を積み上げる機会が少ないです。
東京Zや岐阜との直接対決で連勝し、トップ4のチームからも何回か勝利しないと厳しいかも
現在7位の岐阜はリーグ終了まで休みなしの日程なので、強敵との連戦を前にしたこれからの3節で勝ち星を伸ばしたいところ。
さいたまはバイウィークを挟んで立川としながわとの連戦なのでこの直接対決で叩けば一気に8位が見えてきます。
まとめ
通算成績は五分五分だった多摩ダービーで八王子がやっと勝ち越しました。
今シーズンは立川の方が順位は上でしたが、直近の成績は八王子の方が上向きで連勝の勢いそのままに立川を飲み込んだ形でしたね。
まだまだトレインズブースターはプレーオフをあきらめていないので、シーズン終盤も熱い戦いを期待しています。
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