2023年4月8日、横浜エクセレンスをホーム「エスフォルタアリーナ」に迎えた2戦目が終わり、八王子ビートレインズの2022-23シーズンが終了しました。
まだB2昇格プレーオフをやっている最中ではありますが、プレーオフに出場できなかったトレインズのシーズンは一足早く終了です。
プレーオフ中にこの記事を書くのは悔しいですが、他のチームより早く来シーズンへ向けてスタートできるというのをポジティブに考えましょう。
トレインズの昇格目標は2024-25シーズンですからね。
今回は2022-23シーズンを振り返りたいと思います。
2022-23シーズンの振り返り
10月1日の山口ペイトリオッツ戦から始まったシーズン
とにかく苦しいシーズンでした。
こんなに苦しいのはB2から降格したシーズン以来では?
シーズン前半はこちらの記事で細かく振り返っています。

シーズン序盤から歯車が狂う
ジュフ・伴馬選手が帰化したことにより、伴馬選手をPFで起用しマレー選手を相手の日本人選手にマッチアップさせるという攻撃のオプションを思い描いていたと思いますが、肝心の伴馬選手が故障で使えず
予想外の役割を求められることになったマレー選手も調子が上がらず、そのまま退団してしまいます。
勝ちきれないまま、チーム全体の雰囲気も徐々に停滞
浮上のきっかけとして挑んだ立川ダイスとの多摩ダービーでしたが、当時ほとんど勝ち星のなかったダイスに勝利を献上してしまいます。
多摩ダービーで二連勝していればもしかしたら違う結果になっていたのかも・・・
序盤で狂った歯車は元に戻ることなく、オフェンスもディフェンスもチームとしての連動が少ないシーズンに感じました。
途中のインタビューでHCが「ここでは言えない問題もあるが・・・」と語るくらい、選手もブースターもHCもフラストレーションが溜まったシーズンと言えるでしょう。
チームの大黒柱ジョンにも昨シーズン程の輝きは無い
昨シーズンからトレインズに加入したジョン・フィールズ・Ⅲ世選手
高さと強さを兼ね備えたパワフルなプレーと、その人柄からすぐにトレブーにも好かれました。
私もジョンのパワフルなプレーは大好き
チームとしてもジョンのかつてのチームメイトであるジャスティン選手を補強するなど、ジョン選手中心のチーム作りを考えていたように見えました。
そんなジョン選手ですが、昨シーズンのような好パフォーマンスは少なく、今シーズンはその輝き半減
ゴール下以外でのプレーが苦手なジョン選手に対し、相手チームはしっかりと対策していましたね。
下位チーム相手であればジョンを中心にパワープレーで押せていた昨シーズンに比べると、下位チームへの取りこぼしが多いのもこの辺の影響があるでしょう。
通用すると思っていた選手が予想以上に対策されて通用しないことにHCも焦ったことだと思います。
本気の補強も疑念が残る運営
マレー選手の移籍から始まった外国籍の補強ですが、今シーズン新たに補強した選手はサンプソン選手とドブラス選手
両名とも当時はB2、B1に所属しており実力は確かなものがありました。
シーズン中で限られた時間の中、最短で勝ちに行くための補強をしているように感じた点はとても良かったです。
逆に、ヘッドコーチの疑惑の負傷やリリースの無い選手の負傷欠場など、疑念が残るチーム運営も見られました。
上位チームに負け、下位チームに取りこぼす、見どころの少ないシーズン
正直、今シーズンはかなり見どころは少ないシーズンでした。
昨シーズン、アルティーリ千葉に勝ったようなジャイアントキリングはまったく無く、上位チームにはきっちり勝ちを献上
そして下位チーム相手にスカっと連勝、というのも無く、ことごとく取りこぼしました。
2連勝したのは10月の岐阜スゥープス戦だけ
上位チーム相手に頑張っている試合もありましたが、シーズンを通して物足りなさを感じました。
ヘッドコーチ、選手に対する感想
ここからは選手やHCを個々に振り返っていきましょう。
廣瀬HC
2年前のアイシン優勝を経験した人物として今シーズンから指揮を執りましたが、かなり厳しい結果になりました。
選手の負傷なども多く、望むような采配はできなかったかもしれませんが、それでもかつてのアイシンの様にジワジワと相手を追いつめるバスケットが見たかった。
結果に拘ってのことかもしれないが、若手選手の起用も少なく、結果も伴わない悪循環に・・・
八王子に馴染む努力も見られただけに、長期政権を期待していましたが、無念の途中交代
亀崎AC・HC代行
初のACでしたが、結果はサポートしていたHCの途中交代という厳しいものになりました。
HC代行としても、B1からドブラス選手を補強したにしては物足りない結果と言わざるを得ませんし、選手時代の仲間意識が采配に反映されているように感じる瞬間も・・・
トレインズに長年貢献してくれた選手だけに、いつかきちんとフロントスタッフとして帰ってきてくれると嬉しいですね。
キャプテン山口選手
2年目のシーズン、そしてキャプテンとして初のシーズンになりました。
勝ちに恵まれない中、なんとかチームを鼓舞しようとする姿はチームの救いでもありました。
積極性が無いチームにあって唯一と言っていいくらいアグレッシブに攻めていた姿が印象的です。
逆に、タフショットでも個人で行くシーンも目立ち、本人の負傷も多く、能力を考えると物足りなさを感じました。
とは言え、チームに無かった積極性、キャプテンとしての重責を考えると頑張ったと言えるでしょう。
チームの得点源だったガード陣
今シーズン、唯一のフル出場でチームの心臓として活躍した高橋選手
わずかな欠場はあったものの、相変わらずの能力の高さを示した大金選手
この二人は今シーズン、トレインズで最も活躍した選手と言えるでしょう。
伊藤選手、石川選手の活躍した試合もありましたが、シーズン通して好パフォーマンスができるとチーム力が向上しそうです。
大城選手は昨シーズンの3P成功率1位という肩書があるだけに物足りなさを感じます。
プレッシャーもあったと思いますが、一皮むけて欲しいところ・・・
全体的にはPG陣の活躍が目立ったシーズンでしたね。
若手有望株の伊藤選手の活躍もあり、見どころでした。
ディフェンスは良いが・・・
ディフェンス力が高い東選手と上江田選手
両名ともディフェンスで活躍した試合は何試合かありました。
古橋選手や山口選手と合わせて、ディフェンスを支える選手たちですね。
ですが、得点力に物足りなさを感じます。
上江田選手は光るパスも何度かありましたが、この辺の選手が得点できるようになってくるとトレインズの得点力は倍増するでしょう。
個での打開が無理なら来シーズンはチームでの打開を期待したいです。
センター陣は及第点か?
ジョン選手、途中加入のドブラス選手を中心としたゴール下陣営
高さと強さを活かしたリバウンドは間違いなく終盤戦の武器でした。
日本人ながら伴馬選手負傷の穴埋めを務めた久保田選手は日本人ビックマンの長所も見せましたが、やはり穴埋めまではできず、後半はベンチにいる時間が長くなりました。
その伴馬選手は負傷の影響でシーズン通して調子が上がらず・・・
最終晩に見せたスピードあるプレーを今度はシーズン序盤から見たいところ
ドブラス選手はやはりB1レベルの仕事をしていましたが、センター陣全体としてはやや物足りないか?
来シーズンへ向けて
結果が良く無いシーズンだっただけに、厳しいコメントばかりになってしまいましたが、来シーズンは挽回して最低限プレーオフには進出してもらいたいですね。
B2昇格への足掛かりとなるシーズンだけに、大事にしたいところ。
トレインズ移籍情報
4月19日時点で、ジョン選手、山口選手、古橋選手、東選手、久保田選手、ジャスティン選手、大城選手が自由交渉選手リストに公示されました。
チームの大黒柱でファンにも愛されていたジョン選手を放出するというのがトレインズの本気度の現れでしょう。
残念な選手ばかりですが、チームが来シーズンにかける思いは伝わってきます。
今後の情報に注目です。
まとめ
B3全体のレベルがあがっていると感じる中、どうすれば勝てるのか、魅力的なチームを作れるのか、チームスタッフは常に考えてくれていると思います。
私たちブースターは、スタッフ、選手の後押しができるよう、これからも応援していきます。
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